堀川です、おはようございます

-----Original Message-----
From: who@example.co.jp [mailto:who@example.co.jp] 
Sent: Wednesday, June 19, 2002 8:47 PM
To: who@example.ne.jp
Subject: [ml-msde-beg:00318] ACCESSの連結フォームでグローバル一時テーブ
ルを更新するには？


#ちょっと初心者的な質問を超えているような感じ。。。。


>ストアードプロシージャで作成したグローバル一時テーブルを、
>ACCESS連結フォームのレコードソースに設定し、追加、更新
>を行おうとしています。
>saユーザであれば更新可能なのですが、その他のユーザだと
>読込み専用になってします。

まず最初に、
 (1)saログインだけ、SELECTや更新系のSQL文の実行ができる
 (2)他のユーザは、SELECTだけ許可され、更新系の命令が実行できない
という状況では、何を疑ったらよいでしょうか？

テーブルに対するセキュリティ違反が発生しているわけです

SELECT、UPDATE、INSERT、DELETEの権限が許可されていないと
テーブルに対する操作は禁止されます。

そのテーブルが、グローバル一時テーブルになっているわけです。
グローバル一時テーブルにも、セキュリティが働きます。
グローバル一時テーブルは、tempdbデータベースの中に作成されます。

グローバル一時テーブルの名前が、
                               ##gtbl
とすれば、
                               ##gtbl
という名前の実際のテーブルが、tempdbの中に作成されます。

ただSQLServer2000などでは、このようなテーブル名は表示されません。
しかし、tempdbのsysobjectsシステムテーブルを開くと、オブジェクトの
名前に、##gtbl が存在することがわかります。


テーブルに対するセキュリティ設定は、grant文を使います。

　　GRANT  ステートメント命令  ON  テーブル名  TO ユーザ名

の書式です。

ただ注意するのは、GRANT文は、カレントデータベースに対する
セキュリティ設定をする命令です。

このためグローバル一時テーブルに対するセキュリティ設定を行なう
ためにはtempdbに接続しなければいけません。

     Use  tempdb
     GRANT  UPDATE  ON  ##gtbl  TO  UserName

問題は、誰にセキュリティを許可するか？
tempdbのデータベースユーザ名を指定してください。

tempdbのデータベースユーザは、デフォルトでは、dbo や guest 
しかいません。
新しいデータベースユーザを登録しても良いですが、guestユーザ
に許可を与えたらどうでしょうか？

            GRANT   ALL   ON   ##gtbl   TO  guest

ALLで、すべての権限が与えられます。

グローバル一時テーブルを作成した後に、カレントデータベースを
tempdbにしたら、上記のGRANT文を実行しましょう。



余談ですが、tempdbデータベースでは、一般のデータベースに比べて
Insert命令が最大で４倍速いそうです。
（データベースのログ管理が他のDBと違う。『Inside SQLServer』参照）

トランザクションログ管理が不要になるため、作業用テーブルは
普通のデータベースの中に作成するのではなく、tempdbの中に
作成した方が良いわけです。


------------------------------------
（株）日本技術ソフト開発
  　    　堀川　明  (Akira Horikawa)
    ０６月２２日（土曜日）　０９時３８分記
        mailto:who@example.ne.jp
        http://www.horikawa.ne.jp/msde/