今ひとつ話がかみ合っていないようにお見受けしますので、一つ補足を……。

MSDEを根本的に誤解なさってはおられませんか？

MSDE＝MicroSoftDatabaseEngineは、もともとAccessとは縁もゆかりもまったく
無い、SQL Serverから一部の機能を取り去っただけのRDBMSです。

たとえ話をするなら、Oracleと同じ位置にいるといえばわかりやすいでしょう。
OracleをAccessから使う場合（こんな使い方、業務では絶対私は推薦しませんが
(^^;)）、OracleをAccessとは別にインストールした上で、ユーザーを作りテー
ブルを作りデータをインポートし、ODBCを使ってリンクを張りますよね？　
*.adpはそれを自動でやってくれるだけなのですよ。

現在、*.mdbで作成されているアプリケーションを*.adpにコンバートする、とい
う行為は、

(1)MSDEをインストールし、PC起動時に自動的に起動するように設定する
(2)現在*.mdbに保存されているデータを変換しMSDEに移行する
(3)現在*.mdbに保存されているフォーム／レポート／クエリー等をMSDEに対して
アクセスできるように変換する（⇒この結果出来上がるのが*.adp）

という行為に過ぎません。
※注！　(1)〜(3)はいずれもMicrosoftが「出来たらいいなぁ」といってる
　　　　だけです！　ウィザードで楽勝とか思っていると後で地獄を見ます！

と、いうことで、谷口さんがお書きになられた「A.mdb」を*.adpにコンバートし
ても

全然
まったく
なんにも
どうしょうもなく

早くなりません。……ていうか、そもそも*.adpからJetDatabaseEngineにアクセ
スできるんですか？＞エラい人(^^;

ということで、現在の谷口さんの問題を（MSDEを用いて）解決するには

(1)MSDEもしくはSQL Serverを動作させるデータベースサーバを用意し、現在の
f.mdbのデータを移行する
(2)A.MDB及びB.MDBの両方を（MSDEにアクセス可能とするために）*.ADPへ変換す
る
(3)その上で、変換後のA.ADP、B.ADPを、データベースサーバに処理を分散する
という観点からリファクタリング（機能を保ったままコーディングをしなおす）
を行う

という手順が必要になるものと思われます。

えと、(1)はライセンス上で必要です。Windows2000やXPのProエディションはサー
バ用途に使ってはいけないと明記されています。
(2)も、ウィザードだけではそもそも動かない可能性がかなりあります。おそら
くは手作業での修正が必要でしょう。
(3)は、とりあえず動くようになったとしても、そのままではかえって遅くなる
可能性もありますので、MSDEを利用する為にフォームやレポート、クエリーの内
容を見直す必要が出てくるかもしれません。この可能性もかなり高いです。


……ということで、堀口様が「まずf.mdbをMSDEに移行すべき」とおっしゃられ
ているわけです。


まことに残念ながら、もう少しMSDE（＝RDBMS）について勉強された上で、移行
計画を根本から見直されたほうがよろしいのではないでしょうか？




丸山　宏徳

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